【本の感想】波の塔(松本清張)
文で読んでみたいなあと思いつつ、ドラマでしか知らなかった松本清張。
いただいたので読んでみました。
司法修習生の小野木喬夫は、観劇中に隣席の女性が気分を悪くしているのに気づき、医務室へ連れて行く。周囲にその女性の同伴者と思われているうちに、小野木は彼女をタクシーで送ることになり、そのまま縁が切れるのを惜しむ気持ちになる。一週間ほど経ち、小野木のもとに、名刺を渡した彼女-結城頼子から電話が来て、夕食の誘いを受ける。検事になった小野木は、その後も自分を誘ってくれた結城頼子を愛するようになるが、彼女は自分の住所もはっきり答えず、秘密めいたところがあった。気持ちを確かめようとする二人の運命は…。
(引用:Wikipedia)
上巻の真ん中あたりからグイグイ引き込まれて、一気に読んでしまいました。
あとがきに、この波の塔は雑誌に連載されており、大変な人気だったとあり、波の塔の重要な舞台となる深大寺と富士樹海が有名になったと書かれてありました。
知らなかった…。
でも、とても面白かったですよ。
やはり登場人物が魅力的、ということでしょうか。
結末は、賛否両論よんだであろうと推測がつきますが、
このように描いた松本清張の心理や、
どのような意味があるのだろうかと想像することは楽しいことです。
余韻に浸れる本です。