【本の感想】鍋奉行犯科帳(田中啓文)
鬼平犯科帳ファンの私としては見逃せないタイトル。
中身はだいぶ違うけれど、かるいタッチで読める。
登場人物一人一人が個性的でとっても面白い!
主人公の同心勇太郎の母すゑが面白そうなキャラクターなので、
すゑがちょいちょい鋭いアドバイスなどくれたらもっと面白そうだなと思った。
内容は…
大坂西町奉行所に型破りな奉行が赴任してきた。名は大邉久右衛門。大食漢で美食家で、酒は一斗を軽く干す。ついたあだ名が「大鍋食う衛門」。三度の御膳が最優先で、やる気なしの奉行に、与力や同心たちはてんてこ舞い。ところが事件が起こるや、意外なヒラメキを見せたりする。ズボラなのか有能なのか、果たしてその裁きは!? 食欲をかきたてる、食いだおれ時代小説。オリジナル文庫。
(by amazon)
それから、あとがきの有栖川有栖、さすがの文、アッパレ。
あとがきにぜんぶ持っていかれた気がしなくもない…。