手料理は愛なのか
手料理は愛なのか
ある家族の映画で、食べているシーンがよく出てきて、それもコンビニ弁当ばかりを食べている家族でした。
その感想の中に、
「手料理は愛」という声を聴きました。
本当は違うことを言っていたのかもしれないけど、私にはそう聞こえたのです。
その瞬間、不快な感情がグワッと起きあがってくるのを感じました。
手料理は愛なんかじゃない! と。
これは……! 私の中に何かある!
知りたい……。なぜなのか?
分かるのは、母の手料理に対して恨みがあること。
というのも、
母には食に対する強いこだわりがありました。
基本手作り。
食品添加物は毒。
ご飯できたと言ってから2時間くらい待たされる。
無農薬、無添加バンザイ。
本格インドカレー(激辛&サラサラ)。
皆が食べてるようなお菓子やジュースなどは毒だから食べちゃダメ。
それに対して私は、
そんなの求めてねーし。
早く食わせろ、うまいもん食わせろ。
なんでうちだけ。
母は子どもの気持ちが全然分かってない。
一方的押しつけだ。
自己満足だろ。
と、思っていたのです。
「手料理は愛」と聞いて、
なぜ不快な感情が出てきたのか、それ以上は考えても分からなかった。
次の日、歩いてる時、ふいに、私は誰かに手料理を振舞うって事、した事あったかな? と思いました。
私はびっくりしました。
ほとんど無い……。
だから分からないはずだよ、手料理を振る舞う方の気持ちが。
想像してみました。
もしも、私が、誰かのために、心を込めて作った料理を、
価値観の押しつけだ
そんなの求めてない
と言われたら。
相手の立場に立つことができなかった私。
そもそも、
相手に求める前に、
相手を糾弾する前に、
自分はどうなんだよ?
私は相当ヒドイ事をずっと母に思っていたのだとおもいました。
母に謝ろうと思う(心の中で)( ←ちゃんと伝えなよ)。
それから、「手料理を振る舞う的な行動」をしてみたいと思います。
手料理は愛なのか?
その答えを探して。
気づくチャンスをくれた教室に感謝して。
それから、手料理を作って育ててくれた母に感謝して。